『マッドマックス』シリーズは、1979年に初めて公開されて以来、45年以上にわたり世界中の映画ファンを熱狂させ続ける伝説的なアクション映画シリーズです。過酷な荒廃した世界と壮絶なカーチェイス、そして孤独な戦士マックスの物語が、時代を超えて多くの人々を魅了しています。この記事では、シリーズ各作品の特徴や魅力を振り返り、その歴史を総まとめします。
1. 『マッドマックス』(1979年)

引用:https://natalie.mu/eiga/film/136657
シリーズの原点となる作品が1979年に公開されました。舞台は近未来、文明崩壊前夜の荒廃したオーストラリア。
あらすじ:
近未来、法と秩序が崩壊しつつある荒廃した世界。暴走族が街を荒らし、人々は恐怖に怯えていた。そんな中、警察官のマックス(メル・ギブソン)は妻子と静かな生活を望んでいたが、暴走族に家族を殺されてしまう。復讐を誓ったマックスは、改造車「インターセプター」に乗り込み、暴走族たちを追い詰めていく。
見どころ:
低予算ながらも高い映像美とスタントで観る者を圧倒する、ジョージ・ミラー監督の出世作。主人公マックスの無言の怒りと、荒れ果てた世界でのサバイバルが描かれ、アクション映画の金字塔とも言われています。
• 特徴:低予算(約40万ドル)で制作されたにも関わらず、圧巻のカーチェイスと独自の世界観が高く評価されました。主演のメル・ギブソンは、この作品で一躍スターの座へ。
2. 『マッドマックス2』(1981年)

前作のヒットを受け、さらにスケールアップした続編が登場しました。
• 舞台:文明崩壊後の完全な荒野。資源を巡る争いが激化し、人々は生き残りをかけた戦いを繰り広げます。
あらすじ:
核戦争後の世界は完全に荒廃し、資源が枯渇した無法地帯と化していた。孤独な戦士となったマックスは、燃料を求めて放浪中に小さな集落と出会う。そこは、資源を狙うヒューマンガス率いる暴徒たちに襲われていた。マックスは彼らのために最後の戦いに身を投じる。
見どころ:
「マッドマックス」シリーズの世界観が本作で確立され、アクションやカーチェイスが大幅にスケールアップ。広大な砂漠と独特なデザインの車両、個性的な敵キャラクターが登場し、ポストアポカリプス映画の元祖と呼ばれる傑作です。
3. 『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)

引用:https://ameblo.jp/legrandcahier25/entry-12759517162.html
シリーズ第3作は、前作までとは異なる新たなアプローチが特徴です。
• 舞台:文明が完全に崩壊した後の荒野。新たな秩序を求めるコミュニティが登場します。
あらすじ:
荒廃した世界を旅するマックスは、商業都市「バーニングマン」にたどり着く。都市を支配する女王アウンティ(ティナ・ターナー)と取引をするため、マックスは「サンダードーム」と呼ばれる格闘場で戦うことに。しかし陰謀に巻き込まれ、放浪の末、マックスは荒野で生きる子供たちと出会い、彼らと共に自由を求めて立ち上がる。
見どころ:
シリーズ初のPG-13指定となり、過激さが少し抑えられた分、ストーリー性が強化された作品。荒野の子供たちとの絆や、アクション満載の「サンダードーム」での格闘シーンが見どころです。また、ティナ・ターナー演じる女王アウンティの存在感も光ります。
4. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)

引用:http://warnerbros.co.jp/movies/detail.php?title_id=50004
30年ぶりの新作として登場し、シリーズを現代に蘇らせた作品です。
あらすじ:
核戦争後、砂漠化が進む世界で、マックス(トム・ハーディ)は独裁者イモータン・ジョーに囚われる。しかし、ジョーの右腕であるフュリオサ(シャーリーズ・セロン)が彼の妻たちを連れて逃亡。マックスは彼女と共に、追手をかいくぐりながら荒野を走り抜ける死闘に挑む。
見どころ:
30年ぶりに復活した本作は、圧巻の映像美とノンストップのアクションが最大の見どころ。監督のジョージ・ミラーは、CGを極力抑え、実際のスタントと撮影で驚異的なカーチェイスを実現。特に、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサの強烈な存在感と女性たちの反逆の物語は、シリーズを超えて映画史に残る名作となりました。
• 評価:全世界で高く評価され、アカデミー賞で複数部門を受賞するなど、シリーズ最高峰の傑作として称賛されています。
5. マッドマックス:フュリオサ(2024年)

引用:https://www.sapienstoday.com/movie/N51296/
あらすじ:
荒廃した世界で故郷「緑の地」からさらわれた若きフュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)は、暴君ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いる大軍に囚われる。戦いと混乱の中、フュリオサはイモータン・ジョーが支配する「シタデル」とディメンタス将軍の争いに巻き込まれながら、復讐と自由を求めて力強く生き抜く。彼女はどのようにして『怒りのデス・ロード』で見せた強さと冷徹さを手に入れたのか――若き戦士フュリオサの知られざる物語が明かされる。
見どころ:
前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で圧倒的存在感を放ったフュリオサの過去に迫るスピンオフ作品。主演のアニャ・テイラー=ジョイが若き日のフュリオサを熱演し、彼女がどのようにして「怒りのデス・ロード」の戦士となったのかが描かれます。
ジョージ・ミラー監督が再び手掛ける本作では、シリーズおなじみのノンストップなカーチェイスと圧巻のビジュアルがさらに進化。クリス・ヘムズワースが演じる新たな敵・ディメンタス将軍との戦いや、荒廃した世界を舞台にした壮大なサバイバルストーリーが観る者を引き込みます。
「緑の地」への憧れと喪失、怒りと希望――フュリオサの壮絶な過去が描かれることで、『怒りのデス・ロード』とのつながりが深まり、シリーズ全体の物語にさらなる厚みを加える一作となっています。
「マッドマックス」シリーズ見る順番は?
どの順番で観ればいい?
映画「マッドマックス」シリーズは、全部で5作品あります。 公開順に観るのが一番おすすめ です。
キャラクター設定は基本的に変わりませんが、 4作目と5作目は繋がっている ため、 『マッドマックス:フュリオサ』(5作目)を見る前に、必ず『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(4作目)を観ておくとより楽しめます!
おすすめの鑑賞順(公開順)
- 『マッドマックス』(1979年)
- 『マッドマックス2』(1981年)
- 『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)
- 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)
- 『マッドマックス:フュリオサ』(2024年)
『マッドマックス』シリーズの魅力
• 圧巻のアクション:リアルなカーチェイスと爆発シーンは、CGを最小限に抑えたことで圧倒的な臨場感を生み出しています。
• 独自の世界観:文明崩壊後の荒廃した未来という設定が、観る者を非現実の世界へと引き込みます。
• 孤独なヒーロー:主人公マックスの孤独と苦悩が、観る者に強い共感を呼び起こします。
まとめ
『マッドマックス』シリーズは、その独自のスタイルと息をのむアクションで、映画史に燦然と輝く名作となりました。最新作『怒りのデス・ロード』が新たなファンを獲得し、今後もシリーズの続編やスピンオフ作品が期待されています。まだ観たことがない方も、この機会にぜひシリーズを一気見してみてはいかがでしょうか。